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5. たたら製鉄を伝える「たたらと刀剣館」(奥出雲横田)【動画配信】

鳥神山(船通山)に降臨したスサノヲを迎えた出来事

奥出雲たたらと刀剣館

シリーズ『島根の文化と歴史』
「神々の国」島根の歴史と文化を美しい自然と人とひとの出会いの物語を通して、島根の旅をお考えの皆様にお送りします。

はじめに

JR「出雲横田」を下車すると、「奇稲田姫」(くしいなだひめ)写真と小さなしめ縄が、旅する人をお迎えします。この町の「伝統と文化」との出会いです。

駅舎は、開業当初(1934年/昭和9年)からの木造です。神社の形をした屋根は入母屋屋根、壁は校倉造で、正面には出雲大社にならった大きなしめ縄が飾られています。

奇稲田姫

1 雲州そろばん伝統産業会館記念館

駅舎を出て右手には奇稲田姫の石像があります。隣接した建物は、奥出雲の地場産業でもあるそろばんの文化技術を集めた「雲州そろばん伝統産業会館記念館」です。大きなそろばんの玉が目印です。「たたらと刀剣館」訪問の前後に、そろばんの歴史もご覧ください。

奥出雲横田は現代日本そろばんの発祥の地と呼ばれています。
1987年(昭和62)、通商産業省(現経済産業省)から伝統的工芸品の指定を受けました。
この施設には、そろばんの歴史や伝統技術法、製造工程などが紹介され、工具、名工の作品や日本各地のそろばんなども展示されています。

JR出雲横田駅

2 小山の上の『たたらと刀剣館』

出雲横田駅の裏側に当たる小山の上に「奥出雲たたらと刀剣館」があります。周辺には町立横田中学校や島根デザイン専門学校、横田公園や野球場もある緑豊かな一帯です。

建物の敷地からは、素戔嗚尊(スサノヲ)が降臨した鳥髪山(船通山)の山並みを眺めることができます。ここで神話の地・奥出雲の郷の風と光と薫りを吸い込んでください。
正面を向くと八岐大蛇のモニュメントが貴方を見詰めています。

奥出雲たたらと刀剣館全景

3 たたら製鉄と日本遺産

中世・近世の日本の鉄の一大産地であった中国山地。
中国山地の麓にあたる奥出雲では、古代から大正期まで「たたら製鉄」が営まれ、日本の鉄産業を支えてきました。詳細は、当サイト『島根国』の「たたら製鉄」のコーナーをご覧ください。

奥出雲町・安来市・雲南市奥出雲は、日本遺産「出雲の國たたら風土記~鉄づくり千年が生んだ物語」に指定されています。たたらと刀剣館は、そんな奥出雲のたたら製鉄についての資料や道具を展示・紹介しています。

館内は三つのエリアに分かれています。
第一のコーナーは、たたら製鉄の歴史や技術の詳細に紹介とともに製鉄の様式の一部が電磁されています。
第二のコーナーは、現代によみがえった日刀保たたらの玉鋼を用いて造られる日本美術刀剣について展示しています。
第三のコーナーは、たたら操業を支えている地下施設の実物大断面模型、送風装置の吹子の模型3種類が展示されています。

日本刀
吹子
モニュメント
制作協力 奥出雲町 たたらと刀剣館
案内人  尾方 豊
制作   webサイト『島根国』
制作協力 (株)オウコーポレーション

■ アクセス
 所在地  島根県仁多郡奥出雲町横田1380-1
 最寄り駅 JR出雲横田駅から車で5分

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