• ~旅と日々の出会い~

サイトについて~島根国(しまねのくに)とは~

目次

①「島根国(しまねのくに)」の島根県はどこ?
②「島根国(しまねのくに)」って、なあに?
③ 基本的な考えとしての「2E2C」
④ これからの「島根国」

「島根国(しまねのくに)」の島根県はどこ? 

島根県はどこにあるか、おさらいをしておきましょう。

山陰地方 (古代史に出た五畿七道)

西日本の日本海側にある細長い県。目印になるのが出っ張りの「島根半島」と全国で七番目に大きい「宍道湖」、それが島根です。右隣の鳥取も同じように細長い県です。二県合わせて「山陰地方」と呼びます。中国山地の反対側の岡山・広島・山口が「山陽地方」です。知名度の高い三県に比べ山陰は見劣りするかもしれません。

山陰と言われるようになったのは古代の律令制の「五畿七道」で、都周辺を五畿、地方を七道と区分しました。山陰道・山陽道は中国の陰陽説からと言われていますが、なぜここだけ対立の言葉にしたのでしょうか。その陰と陽を合わせて「中国地方」と呼びます。この中国は隣の国の「中国」とは関係はありません。五畿七道とは別の呼び方で都から近い地域を「近国」、遠く離れた地域を「遠国」、その中間を「中国」としました。

折角ですから出雲神話の話をします。天上の高天原(たかまがはら)と地下の黄泉国(よみのくに)の中間にある地上を葦原中国(あしはらのなかつくに)と言います。地上に栄えた葦原中国、それが出雲地方です。その「なかつくに」の中国にしたのかもしれませんね(?)。

ところで最近、POPバンドのOfficial髭男diamは、出身が島根や鳥取などバラバラなので山陰出身といっています。県にこだわらない素晴らしい発想ですね。

交通の便

首都・東京からの行き方を説明します。

羽田空港からJALで出雲空港(縁結び空港)まで80分、空港から県庁所在地の「松江」までバスで30分です。ANAを使うと隣の県の米子空港(きたろう空港)まで80分、松江行きバスで30分です。お気づきですか、空港で航空会社が違うのです。

JRなら、東京駅から新幹線のぞみで「岡山」まで3時間、乗り換えて伯備線の特急「いなば」で松江迄3時間です。おすすめは22時東京発、寝台特急「サンライズ出雲」です。朝の9時半に松江に着きます。また、新宿駅南口のパスタ新宿から夜行バスもあります(12時間)。遠いと思うか、意外に近いと思うか、あなたしだいですね。

主なアクセス方法

 飛行機で 
・札幌から 出雲まで約115分 ※8月限定の季節運航
・東京から 出雲まで約85分/萩・石見まで約90分/米子まで約80分
・大阪から 出雲まで約55分/隠岐まで約55分
・福岡から 出雲まで約65分

 鉄道で 
・東京・大阪方面から
JR東京駅→(東海道新幹線・約2時間35分)→JR新大阪駅→(約45分)→JR岡山駅→(伯備線‐山陰本線・約2時間35分)→JR松江駅→(約1時間35分)→JR浜田駅

 高速バスで 
・JR東京駅→(約11時間15分)→JR松江駅→(約1時間)→JR出雲市駅
・バスタ新宿(新宿駅南口)→(約11時間40分)→JR松江駅→(約1時間)→JR出雲市駅
・JR名古屋駅→(約9時間)→JR松江駅→(約1時間)→JR出雲市駅
・大阪梅田(阪急三番街)→(約4時間40分)→JR松江駅→(約1時間)→JR出雲市駅

 車で 
・西宮北IC→(中国道・約1時間50分)→落合JCT→(米子道・約1時間30分)→松江中央IC
・西宮北IC→(中国道・約3時間)→三次東JCT→(松江道‐山陰道・約1時間15分)→出雲IC

※交通情報はすべて目安です。計画するときは、みなさまでご確認ください

三つの国でできた島根県

島根県のように県名と県庁所在地名が一致しない県があります。その理由は幕末や明治維新時の藩の姿勢にあります。長州・薩摩藩のように討幕側に着いた県は同じで、愛知(名古屋)や宮城県(水戸)は幕府側に着いたので(福島や山形は別な理由があります)別になりました。松江藩も幕府側につき、維新後も曖昧な姿勢をとり続けたので県名は島根で県庁所在地は松江です。

そんな島根県は、松江や出雲のある出雲地方、浜田や津和野のある石見地方、そして日本海に浮かぶ隠岐島の三つの地域で成り立っています。それぞれ独自の文化と歴史を歩んできました。でも、県名とか藩名は、行政区の単位で時の権力者の都合です。庶民の文化や生活は境界線を越えて広がっています。旅では、街や村が持つ独自性と普遍性の両方を楽しんでみてください。

「島根国(しまねのくに)」って、なあに?

旅立ち、そして出会い

初めてのひとり旅、初めての彼女・彼との二人旅、友との旅から新婚旅行に家族旅行。同じところを旅しても、一人なのか二人なのか、初めてなのか二回目なのかによって映る景色も織り成す思い出も異なります。記念の旅か傷心の旅かでも、心のざわめきも感動も違います。もちろん楽しいことばかりでなく悲しいことや別れもあります。でも、そんな出会いがあるから悲しみを乗り越える知恵や勇気を得るのです。

旅する人をおもてなす人もいれば、山河のようにそこで暮らす人々の日常生活もあります。旅する人は、そのこともわきまえなければなりません。逆に暮らす人は旅する人の感動から気づき学ぶこともあります。私たちは互いに影響し認め合う「出会い」によって日々を過ごしているのです。

「島根国」は、島根を旅したい人(もっと知りたい人)と生活する島根の人(自然や文化)の出会いと互いに影響し合い、何かを創り出す切っ掛けになればと思います。

「島根国」の構成

「島根国」は三つの考え(コーナー)で構成されています。

 その一  島根の自然・文化との出会いのコーナー

美しい自然や貴重な文化と共に島根には神話という古代ロマンが沢山あります(『古事記』の60%が出雲神話)。古(いにしえ)の世界に触れることで時空を超えた悠久の世界を楽しんでいただくために神話や神々についても紹介します。キャラクターも用意しました。

 その二  新しい働き方のコーナー

働き方の考えやスタイルが大きく変わりはじめています。大切なことはスタイルや形だけでなく、会社の考え方(ありかた)や働く人の心(生き方)も変わることです。自然と文化のなかで古民家を活用したリモートオフィスなど新しい働き方や考えを紹介します。

 その三  コミュニケーションのコーナー

美しい自然は至る所にあり、貴重な遺跡文化はどこにもあります。素晴らしい方も沢山います。大切なことは出会いから学び、感謝の気持ちです。「八百万の神」もすべてに感謝する古代人の心だと思います。そんな感謝と感動を伝えるコミュニケーションの場です。

道案内は出雲の神様にご縁のあるキャラクター

神話と神様の国、島根県。もっともっと島根を好きになり、知って頂くために、神話からキャラクターを創りました。楽しんで、可愛がっていただければ嬉しいです。キャラクターたちは突然、皆様の前に現れます。お楽しみに。それぞれの名前やいわれはキャラクターのページで紹介します。

基本的な考えとしての「2E2C」

「出会い・共感・創造・変化」 (encounter / empathy / creation / change)

ホームページで大切なことは立ち上げでなく持続です。そして互いを尊重し影響し合うことです。そして一方通行的な情報発信ではなく、互いを尊重し影響し合うことです。私たちは、出会いを通して互いに共感し、ともに新しいことを創り出し、そして自分自身も変わる。この2E2Cを大切にし、繰り返していきます。

島根に関心をもつ「LOVE Shimane」

島根に何らかの関りを持つひと達によって「島根国」は運営されます。その最大の目的は、島根に関心や興味をもってもらい、島根を訪れ、島根での体験を通して思い出という物語を創り、もっと好きになってもらうことです。ここでの出会いを通し、みなさまが島根を旅されることを私たちは楽しみにしています。

これからの「島根国」

やっと歩きはじめた「島根国」です。まだまだ情報も不足しています。そして皆様を待っている島根の皆様の協力も待っています。私たちは、「島根国」の運営を通し、私たち自身が、旅する人はもちろん島根の人々とももっと近づきたいと考えています。

トップページ写真について

出雲神話の流れを写真で表現しました。

船通山(奥出雲町から眺めた写真)

出雲神話の始まりになる素戔嗚尊(スサノヲ)が降臨した伝説の山、鳥髪山(とりかみやま、現在の船通山)です。スサノヲがクシナダヒメに出会い、ヤマタノオロチを退治する舞台です。奥出雲町と鳥取県日南町の県境に位置し、比婆道後帝釈国定公園です。

斐伊川(出雲平野を流れる砂地の川)

ヤマタノオロチは何を表現しているのでしょうか。二つの説があります。一つが斐伊川説。「頭が八つに尾が八つ」のヤマタノオロチは、沢山の支流を集めて流れ、氾濫を起こしては田畑を飲み込む川を現わし、退治が治水工事を象徴しているのです。二つが移動するたたら製鉄の技術者集団説。ヤマタノオロチの尾から草薙剣が見つかりました。どちらにしてもこの川を伝わって神話文化は川下へと流れて行くのです。

加賀の潜戸

中国山地から流れた水は、斐伊川から宍道湖、中海を経て日本海へと注ぎます。加賀の潜戸は島根半島にある大きな洞窟で、長さ200メートルもあります。ここに降りたのが大国主を蘇らせた女神のキサカヒメです。その放った金の矢がこの大きな洞窟をつくったと伝えられています。そのキセカヒメから生まれたのが佐太大神です。佐太神社の祭神です。

このように島根国は、神話に満ち満ちた国です。