小澤泰明(元毎日新聞松江支局記者)
私は1979(昭和54)年4月から82(同57)年12月まで、毎日新聞の駆け出し記者として島根に勤務した。約4年居たわけだが、前半2年は松江、あとの2年足らずを出雲で過ごした。
高橋一郎先生にめぐり合った機縁は、80(同55)年秋に開館した絲原記念館を紹介するための取材でだった。特に、展示の柱である「たたら製鉄」について、高橋先生が詳しく説明して下さったのだった。
若くて(当時23歳だった)無知だった自分――実際、「たたら」という言葉さえ初めてだった。だが、そんな私に高橋先生は実に親切に丁寧に教えて下さった。
たたらでどうして(どうやって)鉄(玉鋼)ができるのか――理科というのか「科学」にわたる質問もしたと思う。それにも先生は、わかり易い言葉を選んで説いて下さったのを覚えている。
これをきっかけに、たたらの鉄づくりを取材したり、横田町の話題を先生に聞いて記事にもしたと思う――「思う」というのは、当時、自分の書いた記事をきちんとスクラップに残していないからだが――恥ずかしいことです。
横田町は松江や出雲から行くには遠かったけれど、どこか活気のある街、という印象を持ち続けてきた。いつの間にか自分は「横田町ファン」になっていた気がする、先生のおかげで。
転勤で島根を離れ3年経った85(昭和60)年秋、和歌山支局にいた私は島根を再訪。その際に横田町を訪れ、高橋先生に久しぶりにご挨拶できたのだった。
高橋先生は大正5(1916)年のお生まれだから私が初めてお会いしたときは64歳でいらしたことになる。
今、自分は65歳になっている。



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