• ~旅と日々の出会い~
SNSでシェアする

1. ZOOMとQRコード 

酒井 董美(元島根大学教授・口承文芸研究者)

文化の発達はすさまじい。近ごろは文明の利器であるZOOMにはまってしまった。  筆者は2022年4月7日からZOOMを利用して、「山陰の民話とわらべ歌ミニオンライン講座」を始めようとしている。これまでも学会発表や民話グループの会合でZOOMの招待をクリックすることで、その会合に参加し発言したのであるが、それらはあくまでも主催者からの招待を受けることで参加が認められるものであった。

つまり、これまでは受け身での参加だったが、今回の講座は積極的に筆者が主宰し、希望者を募り、その方々に招待状を送り受けてもらおうとするものなのである。

この講座であるが、隔週木曜日9:30~10:30に行うが、この時間が都合の悪い方のためには、同日夜8:00∼9:00、同じ内容のものを講義し、10回を一区切りににする。受講料は一回100円を講座終了後、銀行口座へ振り込むという形式である。

先月初め、毎週火曜日に全国の知人100名に定期的に送っている「島根の民話」やエッセイに併せて、このことを述べ、シラバスを参考までにつけておいたら、知人が話題にしてくれたのか。まったく知らない方々から受講希望のメールが届きはじめ、4月6日現在では次の地域の33名にのぼっている。すなわち、東京4、千葉2、神奈川3、埼玉5、静岡1、岐阜1、奈良8、島根4、福井1、大阪1、鳥取1、山口1、福岡1である。

今月9日からは、本番がうまく行くように毎晩8:00から一時間テスト送信を試みているが、ZOOMなのでお互い顔を合わせながら、やり取りが出来るので、遠方の方でありながら、まるで隣近所のような心やすさが感じられ、すっかり親しくなっているから面白い。 ZOOMの利用など思いついたのは、外出を控え三密を避けるようになったコロナ禍のせいであるが、コロナのおかげでこんな世界があることを知ったのは皮肉であろうか。

→「文芸のあやとり」に戻る

→「自然と文化」に戻る