万葉の歌人・柿本人麻呂の和歌を通し、益田地区のみならず島根の万葉の世界を紹介します。
柿本人麻呂の和歌といえば、
「近江の海 夕波千鳥汝が鳴けば 心もしのに古思ほゆ」ですね。
意味はこんなところでしょうか。
近江の海(琵琶湖)の夕方にたつ波の上を飛ぶ千鳥たち。君たちが鳴くと、私の心は悲しい昔のことを思い出してしまう。
さて、謎に満ちた柿本人麻呂は益田市の高津柿本神社に祀られています。
神亀年間(724〜729)に、柿本人麻呂の終焉の地・鴨島に小社が立てられました。300年後の万寿3年(1026)の大地震で島は海底に沈み、ご神体が現在の高津松崎に漂着しました。そこでこの高津松崎に社が建てられました。 1681年破損がひどくなり、津和野藩主亀井茲親(これちか)によって、高角山(標高約50m高津城跡)に移築されました。
『島根国』では、万葉の歌人・柿本人麻呂の和歌を通し、益田地区のみならず島根の万葉の世界を紹介します。
ご期待ください。