「しまねの地酒フェア」。2024年10月5日(土曜日)松江市・松江城の馬留跡、10月14日(月曜日・祝日)東京交通会館12階カトレアサロンBで島根のお酒が飲める『しまね地酒フェア』が開催されます。
-八塩折の酒を飲みし八岐大蛇、串稲田姫恋しや、素戔嗚尊憎しや―
島根県には30の蔵元があり、東京でのフェアには15酒蔵のお酒を、松江では19酒蔵のお酒を飲むことが出来ます。飲み過ぎ注意。
なお『島根国』では島根の全蔵元(廃業した酒蔵含む)のお酒にまつわるエッセイを紹介しております。飲みに出かける前にお酒にもまつわる話もあわせてご覧ください。
19の酒蔵と銘柄を紹介します。順番はポスターの掲載順で、※のついている酒蔵は松江市のみの参加です。
李白酒造・李白、米田酒造・豊の秋、金鳳酒造・金鳳※、吉田酒造・月山、木次酒造・美波太平洋※、簸上清酒・七冠馬、田部竹下酒造・理八、旭日酒造・+旭日※、板倉酒造・天穂、富士酒造・出雲富士、一宮酒造・石見銀山、若林酒造・開春、池月酒造・誉池月、日本海酒造・環日本海、岡田屋本店・菊弥栄、桑原酒場・扶桑鶴※、石州酒造・華泉、古橋酒造・初陣、隠岐酒造・隠岐誉。
松江と東京とも、一般の皆様の料金は一人2000円です。
●松江会場
10月5日(土曜日) 16.00~19.00(受付18.30まで) 松江市・松江城の馬留跡
●東京会場
10月14日(月曜日・祝日) 一般対象15.00~17.00(入場受付16.30まで)
東京交通会館12階カトレアサロンB(有楽町駅隣接) 業界関係者は別途、島根県酒造組合にお問い合わせください。
友達知人や恋人、また家族やお酒の友とお出かけください。もちろんお一人様でも。つまみの持ち込みは禁止されております。日本酒の味と薫りを堪能し、肩寄せあった御同輩との会話をお楽しみください。
※詳細は主催者・島根県酒造組合のポスターかwebサイトをご覧ください。
日本酒の発祥の地として名乗り上げている県は、島根県以外に奈良県・兵庫県の二県があります。他県に敬意を表し、奈良・兵庫の順で紹介します。「しまね酒フェア」の入場を待つ間の蘊蓄の紹介としてお使いください。
・奈良県
JR奈良駅から車で30分程のところにある正暦寺(しょうりゃくじ)に、「日本清酒発祥之地」の石碑が建っています。2000年に地元の蔵元などでつくる会が建立しました。碑の裏には「正暦寺において創醸され、その高度な醸造技術は、近代醸造法の基礎となりました」と記されております。
根拠としたものが、江戸時代に出羽久保田藩主となる佐竹家に代々伝わる『御酒之日記』(ごしゅのにっき)です。これは室町時代に常陸守護であった頃の佐竹家に伝わった、現存する日本最初の民間の酒造技術書です。
『御酒之日記』に正暦寺での酒蔵方法が記載されています。現在、私たちが口にする清酒の製造方法です。
・兵庫県
兵庫県伊丹市北部の住宅街に「発祥の地」の石碑があります。ここは江戸時代の豪商・鴻池家の発祥の地で、鴻池家にゆかりの人が2000年に建立しました。江戸初期の秘伝書『童蒙酒造記』(どうもうしゅぞうき)はこの地で鴻池家に関わりのある方が記されたと伝えられ、近くの神社に建つ碑には、鴻池の始祖にあたる人物が慶長5年(1600年)に双白澄酒(もろはくすみざけ)を造ることに成功したとの記述があります。
どちらもお酒の製造方法と販売ルートを古書の記録に頼るもので、ここで生まれたとの根拠にはちょいと薄い気がします。というか酒の範疇をどぶろくも含めた酔うことのできる液体とするならば、もっと古い歴史があるはずです。
・島根県
いよいよ島根の出番です。島根はやはり製造や流通ではなく神代の頃からの物語で推定します。
奈良時代に編纂された『出雲国風土記』に記述されている箇所を紹介します。「この地に神々が集まって酒造りを行い、180日にわたり酒宴を開いた」のが出雲市の佐香神社(松尾神社)です。酒造りの神様「クスノカミ」を祀り、全国の酒造りの人たちの信仰を集めています。10月13日の例大祭では境内で醸した濁酒が奉納され、参拝者は御神酒として飲むことが出来ます。
さて全国の神様が出雲国に集まる神在月のフィナーレは、八百万の神々が酒を酌み交わす
直会と旅立ちの場所「万九千神社」です。
神々の神議は出雲大社だけでなく幾つかの神社で開かれ、最後に集まるのが万九千神社です。神議を終え万九千神社で酒を酌み交わす宴会「直会(なおらい)」を行い、翌年の再会を約束して全国へと帰宅の旅路につくのです。
このような出雲の國だからこそ日本酒発祥と言えるのです。でも、みんな仲良くいろんな意味での発祥の地を名乗り、相互に認め合いましょう。
とはいいつつも、『古事記」や『日本書紀』に残る酒の話についてお話します。その代表的な神話が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)伝説です。
高天ヶ原を放逐されて出雲国に降り立った素戔嗚尊(スサノオノミコト)は、斐伊川を上って行くと泣き崩れる串稲田姫(クシイナダヒメ)と親神の足名椎命(アシナヅチ)と手名椎命(テナヅチ)に出会います。スサノオノミコトはクシイナダヒメとの結婚を条件に、八岐大蛇の退治を申し出、7回絞った強い酒(八塩折之酒)を作るよう命じます。頭が八つに尾が八つの八岐大蛇は8つの桶の酒を飲み干し酔ってしまい、スサノオノミコトとの戦いに敗れてしまいました。クシイナダヒメと結婚したスサノオノミコトは。清々しい場所を求めて旅立ち、社を建てると「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」という日本最初の和歌を詠みました。酒に溺れてしまった八岐大蛇は、恋せしクシイナダヒメを失ったわけです。酒に溺れてはいけませんね。
さてどちらにしても三貴神のスサノオノミコトも、中国山地の懐に位置する奥出雲に暮らす国津神のクシイナダヒメも親神のアシナヅチもテナヅチも、さらにはクシイナダヒメに恋した地元の豪族ヤマタノオロチも酒を知っていた訳です。ということは、神話的には「出雲國」が日本酒の発祥の地と言えるでしょう。
『八塩折の酒を飲みし八岐大蛇、串稲田姫恋しや、素戔嗚尊憎しや』でしょうか。
スサノオノミコトが葦原の中つ国(出雲国)に降臨(追放)される前、高天ヶ原で狼藉を働くスサノオノミコトに天照大御神は怒り、天岩戸に引き篭りました。世界が闇になる等さまざまな禍(まが)が発生します。
八百万の神々が天の安河の川原に集まり相談し、いろいろな策をこうじます。天宇受賣命が岩戸の前で胸をあらわに裳の紐を下腹部の下までさげて踊ると、八百万の神が一斉に笑ったのです。天照大御神は訝しんで天岩戸の扉を少し開けました。その隙に岩戸はこじ開けられ、天手力男神が岩戸の外へ引きずり出したのです。すると高天原も葦原中国も明るくなりました。
この陽気な演出にお酒があったほうがなんとなく頷けませんか。すると神代の昔から酒はあったということでしょうか。酒はどこそこが発祥の地と言うよりも、どこもかしこも発祥の地とした方が自然かもしれませんね。
・10月1日は日本酒の日
1978年に日本酒造組合中央会によって定められました。では、なぜ日本酒の日が10月1日でしょうか。2つの説をご紹介します。
・酒造年度の年明け説
現在は日本酒業界の年明け「酒造年度」は7月ですが、1964(昭和39)年度までは10月1日でした。10月といえば豊年豊作「実りの秋」です。秋には新米の収穫もあり、酒蔵も新酒の酒造りにとりかかります。そんな目出度さを祝う気持もあったのでしょう。
・酒の元が十二支の「酉(とり)」説
「酒」という漢字の元字が「酉」。十二支は1年だけでなく月や日にもあてはめられ、酉は10月にあたります。
諸説色々あるようです。貴方も考えてみてください。
・8月24日は愛酒の日
女性にも一途なら酒にも一途で、一日一升の酒を呑んだ酒仙の歌人・若山牧水。酒をこよなく愛した歌人・若山牧水(1885~1928年)の誕生日を「愛酒の日」とし、短歌とともに彼の生き様を偲んでいます。
白玉の歯にしみとほる秋の夜の 酒は静かに飲むべかりけり
各種酒の記念日
1月11日 ・樽酒の日、毎月30日・サワーの日
2月2日 ・南アフリカワインの日
4月1日 ・サントリー赤玉の日、23日地(クラフト)ビールの日
5月13日 ・カクテルの日
6月2日 ・イタリアワインの日、第一木曜日・アペリティフの日、11日梅酒の日、25日生酒の日
7月1日 ・壱岐焼酎の日
8月4日 ・ビアホールの日
9月 ・中秋の名月(10月になる年もあり)月見酒の日
10月1日 ・日本酒の日、4日糖質ゼロの日、8日角ハイボールの日、10日ワンカップの日、19日・ジントニックの日、26日・ドブロクの日
11月1日 ・本格焼酎・泡盛の日、立冬(7日頃)・鍋と燗の日、11日・立ち飲みの日
(酒文化研究所 サイトより)
毎月毎月、酒の記念日です。皆様にとっては、毎日毎日が酒の日かもしれませんね。
さて、10月5日(土曜日)松江市・松江城の馬留跡、10月14日(月曜日・祝日)東京交通会館12階カトレアサロンBで、島根のお酒が貴方を待っています。
Webサイト『島根国』キャラクター・オロオロの読める歌
『君が菰(こも)でつつみし八塩折之酒 酔いつぶれ見ん出雲の夜明』
スイッチバック大全: 日本の“折り返し停車場” 江上 英樹/栗原 景▼
明治の津和野人たち:幕末・維新を生き延びた小藩の物語 山岡 浩二▼
時代屋の女房 怪談篇 村松 友視▼
あの頃映画 「時代屋の女房」 [DVD] ▼
『砂の器』と木次線 村田 英治▼
砂の器 デジタルリマスター 2005 [DVD] ▼
砂の器(上)(新潮文庫) 松本 清張▼
フジテレビ開局60周年特別企画「砂の器」オリジナルサウンドトラック▼
出雲国風土記: 校訂・注釈編 島根県古代文化センター▼
小泉八雲 日本の面影 池田 雅之▼
ヘルンとセツ 田渕 久美子▼
かくも甘き果実 モニク・トゥルン (著), 吉田 恭子 (翻訳)▼
出雲人~新装版~ 藤岡 大拙▼
出雲弁談義 単行本(ソフトカバー)藤岡 大拙▼
楽しい出雲弁 だんだん考談 単行本(ソフトカバー)藤岡大拙/小林忠夫▼
人国記・新人国記 (岩波文庫 青 28-1)浅野 建二▼
QRコードで聴く島根の民話 酒井 董美▼
随想 令和あれこれ 酒井 董美▼
日本の未来は島根がつくる 田中 輝美▼
石見銀山ものがたり:島根の歴史小説(Audible) 板垣 衛武▼
出雲神話論 三浦 佑之▼
葬られた王朝―古代出雲の謎を解く 梅原 猛▼
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