AI検索の対象は、『島根国』の「郷土史『奥出雲』と郷土研究の思い」に収録する奥出雲とその周辺地域の自然・文化、古代・中世・近代史、そしてたたら製鉄、そろばん産業などを取上げた、郷土史家(高橋一郎)たちによる奥出雲地方の唯一無二の研究機関紙『奥出雲』です。(B5冊子で約2000ページ分)
・『奥出雲』とは
『奥出雲』は、島根県仁多郡横田町(現在の奥出雲町)に暮らす高橋一郎とその仲間たちによって1975年(昭和50年)4月29日から高橋一郎が松江の介護施設に入居する2002年(平成18年)8月3日の305号まで発行された奥出雲地方の自然・文化・歴史・風習を調査・研究した定期刊行冊子です。奥出雲の古代・中世史から近代化の波の中で変化する町や村の姿、さらにはたたら製鉄の歴史や算盤産業、音楽文芸など文化運動などなど、自然・社会に関わるありとあらゆる領域を網羅しています。
・草莽の研究者
高橋一郎のたたら製鉄についての研究はこの分野の先駆けを担い、地元の研究者のみならず中央の研究者や鉄鋼業に関わる企業からも高い評価を受けてきました。
たたら製鉄の論文も数多く発表し、また地元の「たたら製鉄と刀剣館」やたたら製鉄の三大鉄師のひとつ「絲原記念館」の創設・展示にも深く関わってきました。(「算盤記念館」同じ)
最大の特徴は、地元に暮らす草莽の研究者だからこそ、自然・風習・生活に日常的に深く接し、「モノ」としてのたたら製鉄や算盤産業、古墳・遺跡ではなく、「コト」=生活として常に「ヒト」がいる歴史・文化としてとらえたことです。
鎌田慧著『ドキュメントこの地で生きる』(筑摩書房)での、鎌田慧と高橋一郎の「ヒト」「コト」そしてたたら製鉄の産業構造にかかわる話は、在野研究者の草莽の考えを垣間見せます。例えば、資本と労働といった経済関係の視点だけでは、たたら製鉄を捉えきれない指摘です。
・三冊で出版『奥出雲』
2006年4月、実弟の高橋明善によって研究機関紙を三冊に編集して自費出版されました(品切れ)。そのPDFデータをすべて『島根国』に掲載しています。また検索できるようにWordデータに変換し掲載しています。今回のAI検索とあわせてご活用ください。
・第一巻 1~100号(1975年4月から1983年8月) 昭和50年~昭和58年 [PDFダウンロード]
・第二巻 101~200号(1983年9月から1991年12月) 昭和58年~平成3年 [PDFダウンロード]
・第三巻 201~305号(1992年1月から2002年8月) 平成4年~平成14年 [PDFダウンロード]
⇒「郷土史『奥出雲』と郷土研究の思い」へ
・とりあえずの情報を
『奥出雲』の全ページをwebに掲載して一番多い問い合わせが、「本を買いたい」「印刷物で読みたい」という購入の相談です。とくにご高齢の方からは、パソコンでは目が疲れる、必要なところに印をつけたいといった話をお聞きしました。そんなご意見とともにこんな意見も寄せられました。奥出雲に、たたら製鉄に、あるいは岩屋寺に興味があるが、この「検索」(これまで)ではページごとの紹介で面倒だ。また、「とりあえず知りたい」「簡単な紹介はないのか」「百科事典のような紹介でいい」等々、概要の紹介がほしいといった意見です。
アクセスしていただいた読者の皆様のご意向を受け入れ、また若い方からの「AI検索、つけてよ」との要望に応え、検索結果だけでなく簡潔な概要(説明文)を提供する検索システム・AI検索を導入することにしました。
しかし「言うは易し行うは難し」。いいえ、『島根国』のシステムメンバーに出来ないことはないのです。ないのはお金と時間です。すべてボランティアと自己努力で運営している『島根国』であるため一挙にできなかったのです。今回、ついに手が回りました。
・26言語対応の『島根国』
皆様、ご存知ですか? 画面表示されている「●日本語」を。昨年TBSドラマ『VIVANT』放映の頃、たたら製鉄に関係してフランスの方から「島根国、せめて英語で読めないの」と相談をうけました。そこで導入したのが多言語対応です。
試していただければわかります。(「● 日本語」を押す)瞬時で指定の言語に翻訳されます。正しく言うと「翻訳」ではないかもしれません。なぜなら掲載している「山陰地方の昔話」、方言で表示していますので、海外の言葉に変換すると何が何やらチンプンカンプン。でも、これもご愛敬です。
是非、外国の方にご紹介してください。また語学の勉強にも使えます。
『奥出雲』の膨大な資料を単語で検索するのは大変な労力がかかります。そこでAI機能が何を探しているのか理解して、文献を表示してくれるのです。
・AI検索の機能
・おおざっぱな単語や曖昧な質問でも、意図を解釈して関連単語や文章を検索します。
・AIなので、膨大な資料から内容をまとめ、検索結果の上部に簡潔な要約文を表示します。また、その根拠の資料の場所も提示します。
例)「たたら製鉄の歴史」
・AIなのでテキストプロンプトでも指示可能です。
・こんな時に便利
ざっとしたイメージをつかむのに便利です。
機能で紹介しましたが、AI検索すると、要約と文献の場所が標示されます。まず概要が表示されますのでイメージを掴むことができます。次に文献ページが表示されますので、『奥出雲』の該当ページで詳細を確認できます。
しかし、注意してください。AI検索ですので、要約などで間違いや齟齬があります。参照元で確認してください。
そして根本に関わることですが、AI検索の元データが『奥出雲』であり、『奥出雲』の考えや主張のみを拾っていることです。ここに表示されたこれが正解だとか、本流だと断定しないでください。
世の中には諸説あり、また過去の出来事の評価も多岐にわたります。何が正解かといえば、私見ですが、そんなものはありません。世間では国の公式見解が正しいとか、東京大学の先生ならと鵜呑みする方もいらっしゃいますが、それが正解とは言えません。なにごとも自分で考えて、考え抜いて判断してください。いわば、検索結果はその思考・判断の素材です。
AI検索は、【『奥出雲』(全305号)草莽の研究者】の下段にあります。
奥出雲の歴史を知る、たたら製鉄の概要をつかむなど、奥出雲地方のことを知る手掛かりに、旅の事前知識等に活用してください。
『奥出雲』でAI検索してみる
『島根国』は、これからもいろいろな機能に挑戦し、島根に暮らす人や島根を旅する人にとってよりよいコンテンツと機能を提供します。是非、皆様のコミュニケーションに、知のサポートに使ってください。また、使用された皆様のご意見をお待ちしております。
大切なものは「知識」ではなく、「知識」を基に考え抜く「思考力」だと私たちは考えます。
『島根国』を皆様のパートナーに。これからも『島根国』は、イノベーションを続けます。
『奥出雲』でAI検索してみる(試験中)
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