いろんな考えや事情があります。自分の考えが正しいからと、聞く耳も持たず押し通す人もいます。立ち止まり、聞いてみようとする人もいます。もう一度考え直すかと戻る人もいます。やはりダメだったと、わざわざ報告に来る人もいます。改革案を出す人もいます。いろんな『考え』があるのではなく、いろんな『行動』もあると私達は考えます。『考え方』を大切にするように、コミュニケーションを促進する『行動』も大切にしたい。そんなきっかけとして、『2026年木次線カレンダー』のお知らせです。

山陰本線の宍道駅から中国山地を越えたところにある広島県の備後落合駅まで、18の駅がある木次線。その一部が廃線の危機に直面しています。

日本経済のなかではほんの些細なことでしょう。多くの人にとっては、こんな辺鄙なところに行くこともなく、どうでもいいことかもしれません。そうです、だから統計を取ると利用者も少なく、赤字だからと廃線案も浮かんだのでしょう。
お父さんお母さんから、給与が下がり物価が上がったから家も売って引っ越す、と言われたのに似ています。アルバイトをして少しでも家計に入れるよ。一、二年休学する、それでも大変なら大学中退するよ、と協力を告げる貴方。お母さんもパートに行くは、もう少し頑張ってみましょう。そうだな、父さんも頑張るか。家庭の経済ではあり得る解決策です。
そうです。生活という社会は、みんなで知恵を出し合い、協力するのです。ところが経済社会には容赦がありません。決めたら有無をいわさず実行。話し合いに余裕がない。だからこそ経済成長を実現したかもしれません。

ちょっと立ち止まってみませんか?
小学の社会科の教科書に掲載された『日本の三大公害』。高度成長期、経済成長を優先し、公害で多くの人々が被害者となり、50年たった今でも苦しんでいます。
あの時、経済成長を優先した理由と状況、あの時、利益の恩恵によくした人、あの時の日本の社会。生産主義に多くの人が口をつむぎ、無視し、都合のいい情報だけに目を向けました。
公害と木次線の廃線は違います。しかし、私達が伝えたいのは、なにかの利益を考えることで、失う物・事のリスクを考えようということです。今はそんな時代です。
壊れた椅子や小さくなった服を捨てるという時代ではありません。もちろん捨てる人もいます。でも、壊れた机を修理して、小さい服はご近所さんの子供に、とリサイクルする人も増えてきました。
再生の費用や譲渡手段の手間はどうするのだと、すぐリスクを語る人がいます。それはサービスとしましょう。もっというと新しい出会いとコミュニケーションの潤滑油と考えましょう。なによりも貴方は、お金でなく感謝や喜びを得るのです。
木次線の継続。物理的な継続、精神的な継続、文化的な継続、あるいは質も形も変えた継続など色々なことが考えられます。参加しませんか、木次線継続のコミュニケーションに。

木次線継続の活動のひとつとして、昨年から制作販売された「木次線カレンダー」。四季折々の木次線の写真で構成されています。今年は、従来の壁掛けカレンダーとは別に、卓上カレンダーも作製されました(写真は同じ)。
・壁掛けカレンダー 1,500円(消費税込み)
・卓上カレンダー 1,000円(消費税込み)
昨年、東京で開かれた奥出雲町のふるさと会にて販売しました。故郷を懐かしみ、廃線を憂える在京の皆様の協力で数分で完売しました。
私たちが別途購入したカレンダーも、鉄道ファンのたっての願いで譲りました。来年も購入したいと問合せ先を尋ねられました。ありがたいことです。
そこで提案です。貴方の周りで、あるいは貴方の生活のなかで、木次線のこと、廃線のこと、ものを失くすことを、そしてなによりも歴史も文化も守ることについて考えてみませんか。あるいは木次線や駅の再利用と多様な活用を。
小さなことでも、大きなことでも、捨てる意味やこれからの活用を考えることが大切だと思います。
物や自分の時間は無限ではありません。しかし、考えること、そして次の世代へと引きつぐ意思は無限につづきます。
木次線カレンダーを見ながら、いつかは終点に着く線路と、果てしなく続く旅の夢を考えてみましょう。

・奥出雲町観光協会(仁多郡奥出雲町三成641-22 JR出雲三成駅構内)
・雲南市観光協会(雲南市三刀屋町三刀屋73-4 コトリエット内)
・雲南市観光協会(雲南市木次町里方26-1 JR木次駅構内)
※郵送販売をご希望の場合は、個別に奥出雲町観光協会または雲南市観光協会にお問い合わせください。
※購入期間 すでに購入開始となっており、なくなり次第終了します。

木次線廃線をテーマとしたコミックが12月に完成します。今回はクラウドファンディングでの制作であり販売はありません。でも、木次線の一部廃線、とくにスイッチバック区間の廃線を取上げたコミックが発行されたことは記憶してください。もし、紹介できるなら、当サイトでも紹介できる範囲で、あるいは概要だけでも掲載します。
コミックがあれば歌もあってもいいですね。我こそはと創って唄ってみませんか。誰かが唄うのもいいですね。盆踊りの櫓の上で歌ってもらいたいですね。またグッズも。テーマは木次線廃線ですが、「失くすことはいやだ」をコンセプトに置き、考えてみませんか。

■お問合せ先
雲南市観光協会
0854-47-7878
u-kankou@unnan.or.jp
奥出雲町観光協会
0854-54-2260
support@go-okuizumo.org

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