• ~旅と日々の出会い~

『古代オリエントから石見銀山へ—銀が動かす世界—』-サンシャインシティ文化会館『古代オリエント博物館』-

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2027年は、石見銀山発見500年・世界遺産登録20周年です。その記念事業として、古代オリエント博物館にて、人類と金属の出会いから近世日本へと続く銀の歴史などを展示中です。

会場・池袋サンシャインシティ文化会館ビル7階「古代オリエント博物館」
会期・2026年9月19日(土)〜12月6日(日)

■石見銀山ってなに?

石見銀山は、島根県大田市にある日本最大の銀山跡です。16世紀から17世紀初頭の全盛期には、世界で流通する銀の約3分の1(日本産の大部分)を占める莫大な産出地でした。また周辺には銀山を支える多くの産業や生活が営まれ、多くの人々が暮らしていました。
1923(大正12)年に事実上の休山(閉山)となり、1943(昭和18)年の水害で完全に閉山しました。麓の大森町も次第に衰退を遂げます。しかし、町の衰退を憂え、再建に取り組んだ多くの方がいました。それが今の大森の町です。

2007年、銀鉱石の発掘から精錬、運搬、流通・活用というスリーリー性と、下記のような世界経済との関りや自然社会との関連を評価され世界文化遺産に登録されました。

・世界経済への影響 高品質な銀を大量に輸出し、中国(明)やヨーロッパ諸国との交易など世界の経済・文化の交流に大きく関与。

・自然と共生した開発 木を切り倒して山を削るのではなく、狭い坑道を掘り進める工法を採用。燃料のための植林も徹底し、自然環境を大量に破壊せずに運営された。

・当時の景観がそのまま残る 銀を採掘した坑道(間歩:まぶ)だけでなく、銀山を管理した役所、鉱夫たちが暮らした町並み、銀を運び出した街道や港までが一体となって現在も存続。
石見銀山世界遺産認定は坑道や鉱山だけが対象ではなく、生活・交通関係等トータルな歴史的・文化的価値が認められたところに意義があります。

・鉱山跡や関連施設だけでなく、管理機関や鉱山生活を支えた大森の町並みや、積み出し港、そこまでの街道など、関連する文化的景観が良好に保存されていいた(保存を使命とした多くの人々がいた。これに注目してほしい)。大森の町や温泉津など重要伝統的建造物保存地区。

・山を崩さない坑道採掘や植林の保全としての植林など、持続可能な森林管理が行われていた(この背後の歴史を理解することが大切)。銀山柵内、石見城跡、矢滝城跡、矢筈城跡、鞆ヶ浦、沖泊。

・鉱山跡手作業のノミ跡が残る坑道龍源寺間歩などや、港の景観。龍源寺間歩、大久保間歩。

このような環境と歴史、そして多くの活動がトータルに評価されました。

大森の町並み
間歩

■『古代オリエントから石見銀山へ—銀が動かす世界—』

サンシャインシティ文化会館『古代オリエント博物館』にて展示中の『古代オリエントから石見銀山へ—銀が動かす世界—』についてwebより引用します。

「金や銀はその美しさと輝きで人々を魅了し、やがて富と権力の象徴となりました。一方、銅や鉄は道具や武器として文明の発展を支えてきました。なかでも銀は、価値をはかる素材からコインへと発展し、さまざまな形で遠く離れた地域を結ぶ存在となりました。その流れは大航海時代を経て、世界経済にも大きな影響を与えた世界遺産・石見銀山へとつながっていきます。」(古代オリエント博物館『古代オリエントから石見銀山』webサイトより)

「2027年に迎える石見銀山発見500年・世界遺産登録20周年。その記念事業の幕開けとして、古代オリエント博物館では、人類と金属の出会いから近世日本へと続く銀の歴史を紹介する特別展を開催します。」(古代オリエント博物館『古代オリエントから石見銀山』webサイトより)

「古代オリエントの装身具や銀製容器、多彩なコイン、そして石見銀山ゆかりの資料を通して、銀が人々と世界を結んできた歩みをたどります。東京で初めて石見銀山を本格的に紹介する本展で、銀の魅力と歴史をぜひお楽しみください。」(古代オリエント博物館『古代オリエントから石見銀山』webサイトより)

  https://aom-tokyo.com/exhibition/20260919_silver.html

館内
館内
館内
館内

■展示の内容・構成 

展示館内は、次の5章から成り立っています。また入り口には「間歩」の模型、また5章を出ると石見銀山紹介のコーナーがあります。コーナーでは世界遺産石見銀山と共に石見地方の日本遺産を紹介したDVDが放映されています。

以下、古代オリエント博物館『古代オリエントから石見銀山』webサイトより。

第1章 人間と金属の出会い   人類が金属(金・銀・銅・鉄)と出会い、利用し始めた過程とそれぞれの役割について紹介します。

第2章 銀の造形  銀の美しさと輝きを装身具、容器、神像などにあらわしてきた利用の歩みと、それを支えた技術の発展を紹介します。

第3章 貨幣としての銀  価値を示す素材としての役割から、コインの誕生を経て、交易を支え、経済や文化を動かしてきた銀の役割について紹介します。

第4章 銀の時代 ~大航海時代~  地球規模での交易が開始された大航海時代における銀の役割と、文化の変化について紹介します。

第5章 石見銀山  銀の時代に大きな役割を果たした石見銀山について、銀生産の実態、鉱山社会などの視点から紹介します。

・音声ガイドもあります(有料)。声優の関智一さんがナビゲーターを務めます。

石見銀山の間歩
古代オリエント博物館の売店

■会場関係

・開館時間  10:00~17:00(入館は16:30まで)
 10/18(日),11月20日(金)は20時まで開館します(最終入館19:30)。
 休館日 会期中無休
・入館料
 一般 1,500円、大・高校生 1,000円、中・小学生 400円
 ※20名以上の団体割引、障害者割引あり
 ※障害者手帳をお持ちの方は半額割引(付き添いの方は1名入館無料)
・共催 古代オリエント博物館、石見銀山発見500年島根県記念事業実行委員会
・特別協力 株式会社サンシャインシティ
・後援 外務省・文化庁・豊島区・豊島区教育委員会
・チケット情報詳細 本展チケットおよび音声ガイド付きセット券をセブンチケットで販売。

■関連講演会

※webサイトより一部転用。詳細はサイトをご覧ください。

◎オリ博講演会「環黒海世界における銅・鉄の誕生」

氷河期が終わり新石器時代が始まってまもなく⼈類は中近東で鉱物資源や自然銅にであい、鉱石を溶かして金属を得る技術が発見されると、それが黒海の西海岸、東海岸へと広がりました。今回はその足跡を追跡します。

日時 2026年10月24日(土)13:30~15:00 ※事前申込制  
講師 村上恭通先生(愛媛大学先端研究院アジア古代産業考古学研究センター教授)
会場 池袋サンシャインシティ内会議室(お申し込みされた方にお知らせします)
参加費 1,000円 (友の会会員は500円)

◎石見銀山講座①
「東アジア金・銀伝説とスペイン・ポルトガル」

16世紀から17世紀にかけて東アジア海域におけるスペイン・ポルトガル・オランダなどの 動きとその背景について、金・銀の視点から迫ります。

日時 2026年11月3日(火・祝)13:30〜16:00
講師 岡美穂子先生(東京大学史料編纂所 教授) 李毓中先生(国立清華大学副教授)
会場 池袋サンシャインシティ内会議室 現在締め切っています。島根国に問合せ願います。

◎石見銀山講座②
「代官 江戸から石見へ – 大久保長安と川崎平右衛門」

江戸時代の石見銀山はどのように⽀配されていたのでしょうか。石見銀山に大きな足跡を残した大久保長安と川崎平右衛門からその実像に迫ります。

日時 2026年11月15日 (日)13:30〜16:00
講師 仲野義文先生(石見銀山資料館館長) 清水佳那子先生(島根県教育庁文化財課世界遺産室)
会場 池袋サンシャインシティ内会議室 現在締め切っています。島根国に問合せ願います。

※その他関講座につきましては、webサイトをご覧ください。

■石見銀山に行こう

ご紹介した博物館見学や講演会・講座の聴講の後前に、是非、お願いしたいのが石見銀山へのご旅行です。研究者や専門家から学ぶことも大切です。一方大切なのは、自分の五感で感じ、考えてみることです。

そこで、2027年に向け、webサイト『島根国』では、世界遺産『石見銀山』と日本遺産をセットした旅コースを紹介することにしました。皆様方の訪問をお待ちしております。

横に長い島根県、首都圏からなら飛行機かJRの新幹線か寝台夜行『サンライズ出雲』が考えられます。島根国では、ANAの「萩石見空港」、JALの「出雲空港」を起点とした旅コースをご紹介します。石見銀山と合わせて島根の『日本遺産』の旅もご堪能ください。

・島根の7つの日本遺産

島根には7つの日本遺産があります。

・日が沈む聖地出雲(出雲市) 日本海の夕日と神話の舞台(稲佐の浜、日御碕など) 

・神々や鬼たちが躍動する神話の世界(石見地域:浜田市、益田市、大田市など) 伝統芸能「石見神楽」 

・出雲國たたら風土記(奥出雲町など) 1000年続く「たたら製鉄」と棚田の文化的景観 

・津和野今昔(津和野町) 江戸時代の「津和野百景図」を歩く城下町・小京都の文化 

・中世日本の傑作 益田を味わう(益田市) 中世の海陸要衝、領主・益田氏の遺跡、雪舟ゆかりの庭園 

・石見の火山が伝える悠久の歴史(大田市) 三瓶山の噴火、埋もれ木、石見銀山の大採掘跡 

・荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間(北前船寄港地・船主集落)(浜田市外ノ浦など) 日本海1航路で栄えた北前船の歴史 

・出雲空港・萩石見空港別「石見銀山+日本遺産」旅コース概要

今後、webサイト『島根国』の「産業遺産 石見銀山」のコーナーで、日本遺産と組み合わせた『世界遺産石見銀山』旅、5コースを紹介します。

●出雲空港から

1 石見銀山+「日が沈む聖地出雲」(稲佐の浜)コース(レンタカー)
出雲空港から石見銀山にレンタカーで直行し、大森の町と銀山見学。その後、出雲市か玉造温泉にて宿泊(あるい温泉津)。翌日、出雲大社や稲佐の浜など神話の舞台と夕日を巡るか、足立美術館や松江市を散策(二泊目は松江)のコース。

2 石見銀山+「 出雲國たたら風土記」コース(レンタカー)
出雲空港から石見銀山に直行し、大森の町と銀山見学。その後、裏三瓶山から「たたら製鉄と鉄づくり千年が生んだ物語」の奥出雲町へ。宿泊は玉姫山荘、多根自然博物館、横田駅前の旅館。翌日、棚田やたたら製鉄の櫻井家・絲原家を見学後、農道を使って安来市へ。途中、金谷子神社・月山富田城・和銅博物館・足立美術館へ。
このコースは山道の運転になれた熟練者、また地元の人の同行を必要とします。事前の道の調査を徹底してください。その分、自然の山道を、古の奥出雲を十分堪能することができるコースです。

●萩石見空港

3 津和野今昔・益田の柿本人麻呂と雪舟+石見銀山(地元の交通機関とJR)
萩石見空港から津和野までの直通乗り入れタクシーを活用(事前予約)。「津和野百景図」の城下町の暮らしと文化を堪能。翌日、JRで益田に出、柿本人麻呂の伝説と中世の港・館・庭園などの遺構や雪舟ゆかりの文化を見学し石見銀山と大森の町へ。宿泊は大森の町か温泉津温泉。翌日、大森の町を見学し、出雲大社や稲佐の浜を経て出雲空港へ。

4 神々や鬼たちが躍動する神話の世界
石見地域で伝承される石見神楽などの芸能。ゆっくり石見地方の伝統芸能と石見銀座を回るコースです。

5 石見の火山が伝える悠久の歴史
三瓶山や石見銀山など、火山の恵みと鉱山。荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間と北前船寄港地・船主集落(外ノ浦など)をセットにした日本海と石見銀山のコースです。 

どのコースも魅力的、そしてややハードです。二泊三日のコースですが、時間と経済的にゆとりのある方は三泊四日がおすすめです。

詳細の案内は、今後の『島根国』をご覧ください。

稲佐の浜
奥出雲・棚田

合わせて大森の町の復興を手掛けてきた二つの企業を紹介します。
私たちは世界遺産に限らず、文化を継承し守るのはその地に暮らす人々と、関心を寄せる人たちの色々な形での協力と共感、そして「思考」(文化を考え抜くこと)と「行動」だと考えます。
それぞれの価値観や手段だけでなく、その根底にある「なぜ」守り、「なぜ」大切にするのかの根本の問いに気付いてもらいたい。

『島根国』も、いつまでも「なぜ」の精神を忘れることなく紹介し続けます。

・『島根国』「地方創生の活動」のコーナーより

『思いを込めた糸に織り成すライフスタイルの提案―再生された古民家で共に語らん、「帰っておいで」―』
『「衣食住美」に係わる商品の企画開発、そしてライフスタイルの提案から販売。古民家を再生し旅行者への宿泊提供、またイベントや地域の人々とのコミュニケーションの場として出会いを創造するなど、多岐にわたる『株式会社石見銀山生活文化研究所』。

今回、代表取締役所長である松場登美氏から石見銀山生活文化研究所と石見銀山大森町との関りをおききしました。』

『町に、暮らしに、明日に、古民家再生の熱き思い―「喜び」を求め続ける中村ブレイス『think』の考え』
『世界遺産「石見銀山」の大森町に本社と製作現場をもつ、従業員80名程の人工乳房『ビビファイ』で有名な義肢装具メーカー、中村ブレイス株式会社。創業者の会長・中村俊郎氏の感謝とプラス思考、「小さな町から世界へ」の熱い思い、そして「think」を核としたイノベーションで、社員の皆様とともに患者さんに喜ばれる製品の開発に努められました。現在はその意思を社長の中村宣郎氏が引き継いでおられます。
今回、代表取締役社長である 中村宣郎氏 から 、創業者で会長の中村俊郎氏の経験と学び、中村ブレイスの企業理念と患者さんとともに歩む事業活動、そして今回の目的である、大森町の町づくりや古民家再生の活動とフィロソフィーなどをお聞きしました。』


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