• ~旅と日々の出会い~
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四季は一年を通し見続けるからうつろいが分かります。奥出雲の歴史文化を調査研究した郷土史研究の機関紙『奥出雲』全巻(冊子別にキーワード検索可能)と、多くの方に『奥出雲』や郷土史研究について綴って頂く連載エッセイ。

郷土史『奥出雲』と郷土研究の思い

出会いが創る郷土史研究

刊行物『奥出雲』に関係した思い出、また郷土史研究に関わっておられる皆様の思いや、住みよい町づくりに励んでおられる皆様の姿を、リレー形式でお話して頂きます。新しい出会いと繋がりが見つかるはずです。

1.出雲の奥座敷 藤岡大拙 (NPO法人出雲学研究所理事長) 
2.奥出雲地方の思い出 酒井董美 (元島根大学教授・口承文芸研究者) 
3.方言(訛言)についての二つの史料 内田融 (八雲会事務局長) 
4.郷土史家・故高橋一郎先生の想い出 宇田川和義 (奥出雲多根自然博物館館長) 
5.高橋一郎先生の思い出 小澤泰明(元毎日新聞松江支局記者)
6.仁多米のルーツ 内田律雄(海洋考古学会代表)

『奥出雲』(全305号)草莽の研究者

歴史は勝利した権力者の都合のよいように編纂され、名もなき民や敗北者は抹消されます。歴史を振り返る時、葬られた人々や民を古文書の行間や遺跡から探し出し、読み取ることが大切です。

在野に生まれ育った郷土史家には、中央の実証的な研究者の観察力とは異なる生活に根差した感性があります。変わりのない山河にも古来より多くの民が関わってきました。そんな自然を何十年も見続けた郷土史家には、人とひと、人と自然の営為や思いが無意志のうちに感性にすり込まれています。それは古代の民が美しいと感じ、畏怖し、何かおかしい気づく感覚です。民としてのイマジネーション、感性に支えられた仮説力、郷土史家の最大の特質です。

『奥出雲』は、島根県仁多郡横田町(現在の奥出雲町)に暮らす高橋一郎氏とその研究仲間たちによって1975年(昭和50年)4月29日から高橋一郎氏が施設に入居する2002年(平成18年)8月3日の305号まで発行された郷土の古代中世史の定期冊子です。奥出雲町の古代中世史から近代化の波の中で変化する町や村の姿、たたら製鉄の歴史や経済成長、文化運動まで網羅されています。草莽の研究者だからこそ深く洞察し、文章化しえた歴史文化書です。

本データは実弟である高橋明善氏によって2006年4月、三冊に編集されました。

高橋一郎氏の略歴・著書一覧

大正5年(1916年)10月生まれ、昭和12年(1937年)島根師範専攻科卒。島根県内にて教員(音楽、社会科担当)。昭和50年(1975年)横田中学校長を退職後、郷土史研究や文化運動に専心。山陰考古学会結成に貢献。平成23年(2011年)死去。

【主な著書】 

『奥出雲横田とたたら』(平成2年)、『雲州そろばんの今昔』(昭和52年)等。たたら製鉄に関する論文多数。

【主な受賞】 

地域振興文部大臣賞(昭和60年)、通商産業大臣表彰(平成6年)、日本観光学会長表彰(平成7年)、叙勲「瑞宝双光章」(平成16年)

【奥出雲】

『奥出雲』三巻を、それぞれ①読書用データ[PDFダウンロード]と、②検索用テキストデータ [WORDダウンロード]に分けて掲載します。文章とともに表や図、写真をご覧になる方は[PDFダウンロード]を、調査研究に検索を希望される方は[WORDダウンロード]を使用してください。なお、検索用の[WORDダウンロード]につきまして、ソフトウエアでの変換であり、写真や図・表の箇所が正常に変換できておりません。ご了承ください。 なお、部分引用される方は、タイトル、著者、掲載元、号数を明記するよう心掛けてください。

※ 無断転載、出版を禁止します。

第一巻 1~100号(1975年4月から1983年8月) 昭和50年~昭和58年 [PDFダウンロード]
     検索用テキストデータ [WORDダウンロード]

第二巻 101~200号(1983年9月から1991年12月) 昭和58年~平成3年 [PDFダウンロード]
     検索用テキストデータ [WORDダウンロード]

第三巻 201~305号(1992年1月から2002年8月) 平成4年~平成14年 [PDFダウンロード]
     検索用テキストデータ [WORDダウンロード]

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