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出雲の神様といえばスサノヲとオホクニヌシです。神様にも妻や子供がいます。また八岐大蛇(やまたのおろち)や因幡の素兎(しろうさぎ)などわき役もいます。そんな出雲の神様や神話・昔話を紹介します。

出雲神話と神々

出雲神話のゆかいな仲間たち

出雲神話には二つの流れがあります。ひとつはスサノヲやオホクニヌシが活躍する『古事記』(712年)(『日本書紀』にも一部紹介)の出雲神話、もうひとつは出雲の風土や文化を集めた『出雲風土記』(733年)の国引き神話です。両方の神話を紹介します。

神話は初めから紙に書かれた物語ではありません。口承伝承されてきた物語を誰かが編纂したのです。『古事記』は元明天皇の命で稗田阿礼が聞き学び、太安万侶が編纂したとされています。でも、その前に多くの語部(かたりべ)たちが民に口頭で話し、それを聞く民の関心や興味によって淘汰洗練されてきたのです。現存する神話は時の支配者にとって都合のよい物語に仕上げられたのです。私たちは残された神話から名もなき人々の思いや感性を推測することも大切な役目であると考えます。

神様系譜

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出雲神話のご紹介

 

 序  ことの始まり、その向こう (想像のたのしみ) 

高天原を追放されたスサノヲが降り立った出雲には、人がすでに暮らしていた。ヤマタノオロチは根っからの乱暴者?
 

 一話  国造り神話 ―空成り、大地成り、神成る―

さて、ここからは語部(かたりべ)が童(子ども)に話す口調で神話をお話しします。お楽しみに。
 

 話  高天原神話 ―さまよえるスーパースター・スサノヲ―

母好き故に父のイザナギから放逐され、乱暴狼藉故に姉のアマテラスからも追放されたスサノヲは何を考え、どこへ行く。
 

 話  ヤマタノオロチ退治伝説 オロッチよ、永遠に―

地上におりたスサノヲは何を思い夢見たか。匠の技をもつオロチとクシナダヒメが暮らす里はどんなところ。
 

 四話  最初の和歌 スサノヲ、自己実現への旅立ちの日々

オロチを退治したスサノヲはクシナダヒメを娶り、日本最初の和歌を「すがすがしき地」にて詠む。文人スサノヲの誕生。
 

 五話  出雲国造り① 因幡のしろうさぎ伝説 恋と嫉妬、知と暴力

助けた兎に結婚を予言されたオホクニヌシは最初の妻を娶る。嫉妬した八十の神に二度殺害される。その度に蘇生するが追撃は終わらない。
 

 六話  出雲国造り② 七難八苦のオホクニヌシ ―スサノヲからの四つの試練―

追撃から逃れたオホクニヌシはスサノヲの娘(スセリビメ)と恋に落ちる。スサノヲの試練に耐えた二人は出雲の国へ。見送るスサノヲ。
 

 七話  出雲国造り③ 恋するオホクニヌシ くどき上手

出雲の国を治めたオホクニヌシは「高志」の国(翡翠の産地)へと向かい、歌詠みで女神を口説き落とす。しかしスセリビメの嫉妬を生む。
 

 八話  出雲国造り④ 知恵と知識で国造り 挫折と苦悩を越えて

国造り、国治めに悩むオオクニヌシのもとに現れる神々
 

 九話  国譲り①

広大で豊かな大地を治めるオホクニヌシを見たアマテラスは「それは我が治めるもと」と使者を送る。懐柔するオホクニヌシ。
 

 十話  国譲り②

二人目の使者もうまくかわしたオホクニヌシだったが、今度はアマテラスも静観しなかった。
 

 十一話  出雲王国の滅亡

「国譲り」か「制圧」か。力勝負で負けたオホクニヌシの出雲王国。出雲王国は何処へ。
 

 十二話  国譲り、その後(天津神の降臨

『古事記』に記載された出雲国の国譲り。力勝負に負けたオオクニヌシは「葦原の中つ国」を天津神のアマテラスに譲ることになった。さて、高天ヶ原から誰が、どこに降臨するのだろうか。
 

 風土記神話一話  国引き神話 出雲風土記より

『出雲風土記』にある国引き神話。海の向こうの余った土地を引き寄せて島根半島を造り、大山・三瓶山に綱を縛り付けました。そして神様は杖を刺し「おえ」(意宇)と叫びました。
 

 風土記神話二話  加賀の潜戸と佐太神社

『古事記』『日本書紀』『風土記』を跋扈する神々の話。佐太神社に祀られる佐太大神は、島根半島の加賀にある大きな洞窟の中で生まれました。
 

 跋   神話はあなたの心にある

ひとは「なぜ」神話を創ったのでしょう。神話は「なぜ」語り継がれたのでしょう。神話について考えましょう。

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